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2024.3.28

トラッキング現象の模擬実験装置を作ろう

授業でトラッキング現象を子どもたちの目の前で実演するための模擬実験装置の製作要領について紹介します.この装置では,1/4W 2.2kΩの炭素被膜抵抗(カーボン抵抗)に商用電源を加えた際に,螺旋状の抵抗体に生じるトラッキング現象を利用しています.コンセントキャップ(プラグ)の栓刃に抵抗を巻き付け,ホコリ代わりに脱脂綿を使ってコンセントに挿し込み,状況を模擬的に作り出しています.

本装置は貸出も行っていますが,台数がありませんのでご希望の日程に添えないこともあります.ご希望の方は長崎大学教育学部 武藤までお問い合わせください.

プラグへの抵抗接続状況です.抵抗は1/4Wの炭素被膜抵抗(カーボン抵抗),2.2kΩです.ラジオペンチを使ってリード線をしっかりと栓刃に1回巻きつけて接触させます.

プラグをコンセントに半分程度挿し込み,ホコリ代わりの脱脂綿を挟んでから奥まで挿し込みます.化繊や動物性のものは燃えると特有の不快臭が出ますので,必ず木綿を使ってください(焦げ臭いのは仕方ありませんが,化繊・動物性ほど不快ではありません).

製作要領の概要動画
  • 埋込取付枠へのコンセントの取付け要領(パナソニックの仕様書)ダウンロード
  • コンセントへの電線挿し込み要領(パナソニックの仕様書)ダウンロード

書誌情報:武藤浩二, 境えみ, “トラッキング現象を模擬的に演示する実験装置の開発”, 日本産業技術教育学会第61回全国大会(長野), Aug. 2018

(執筆者:武藤浩二@長崎大学)